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導入事例-奈良県 五條市『どこシル伝言板®

認知症高齢者保護情報共有サービス

導入事例-奈良県 五條市『どこシル伝言板®

QRコードラベルの読み取りで個人情報を開示することなく、発見~保護~ご家族への引渡しまでの行程を早期解決へと導きます。認知症高齢者見守り事業に尽力されている皆様をサポートし、地域の高齢者がいるご家族に安心をもたらすサービスです。

奈良県 五條市

夜間や休日を含め24時間対応できる迅速さと
周知活動などへの手厚いサポートが魅力

五條市
あんしん福祉部 介護福祉課

 五條市版地域包括ケアシステム全体構想の実現に向けた取組みとして、認知症になっても住み慣れた地域でその人らしく暮らし続けられるよう、認知症の人やその家族へ支援体制の仕組みを構築するための取組として、シールの導入を検討してきました。認知症によって行方不明となった相談は、ケアマネジャーや警察等からの相談が多く、年間で5件程度です。

 平成29年度圏域別地域ケア会議で、「認知症にやさしい地域づくり」をテーマに議論する中で、市民から「認知症の方が行方不明となった場合の目印があればいい」との声がきっかけとなり、まずは、他市で取り組んでいた見守り体制やシールの導入事例等を情報収集しました。その結果、行方不明となるおそれのある方に対して、衣服等に貼るQRコードシールを配布し、読み取ると身元が判明するツールとしてとても有効だと考えました。

 他市で導入しているシールのほとんどは、番号のシールやQRコードシールであり、読み取ると、市役所や警察の連絡先が記載されているものだった為、夜間や休日の対応に不安がありましたが、どこシル伝言板は、発見後保護され、保護者の元へ帰るまで、発見者と保護者間で伝言板サイトを介してやりとりが可能となるため、夜間や休日を含め24時間迅速に対応できるところに魅力を感じました。また、初期費用が安価で、ランニングコストについても費用削減でき予算範囲内だったことやシールを貼ることにより支援が必要な方であるという目印となり地域でのさりげない見守りに繋がるところについても導入の決め手となりました。

 どこシル伝言板の導入にあたって、このシールを広く市民や関係機関に周知することが必要不可欠ですが、どこシル伝言板は、導入する自治体に対して周知等を手厚くサポートしてもらうことができます。24時間365日早期対応、身元確認、保護等ができるツールとして、非常に期待できると考えます。

自治体データ
自治体名奈良県五條市
人口31,086人(H30.4.1現在)
65歳以上人口10,935人(H30.4.1現在)
高齢化率35.18%(H30.4.1現在)
認知症高齢者数1,276人(要介護度別認知症日常生活自立度Ⅱ以上の割合を要支援・要介護認定者数推計に乗じた人数)(H29.9.30現在)
認知症徘徊件数
介護福祉課で把握している件数は年間5件前後。(警察やケアマネジャーから発見した後に、情報提供があったものも含む)全て保護されている

五條市マスコットキャラクター
「ゴーカスター」

五條市 高齢者の「見守りあんしんシール」交付事業
http://www.city.gojo.lg.jp/www/contents/1521011740216/index.html

五條市ホームページ http://www.city.gojo.lg.jp/

※所属、役職は2018年9月現在のものです

個人情報の管理に不安がある

どこシル伝言板では詳細な個人情報を必要としません。登録時の保護対象者の設定項目は性別・年齢・身体的特徴・既往症・保護時の注意事項等とニックネームのみです。個人情報の取得と管理の必要がなく、外部への個人情報の提供もないため漏洩の危険がありません。連絡のためのメールアドレスは3名分登録できますが、発見者には開示されません。

時間外のケースに対応しきれない

土日祝日や夜間に捜索願が出された場合の対応の遅れが深刻な問題へと発展しています。行方不明はいつ発生するかわからないので、どのような場合にも対応できるよう、普段からの備えが必要。どこシル伝言板は情報を仲介する機関などが存在せず、発見者にQRコードを読み取ってもらえれば、伝言板サイトを通じて直接保護者に連絡が入るので、24時間365日いつでも保護対象者を迎えにいくことができます。

やり取りに時間がかかる

発見→身元確認→連絡等に時間がかかり、保護対象者に多くのストレスを与えているのが現状です。どこシル伝言板では保護者と発見者間は、伝言板サイトにてチャット形式で直接行われるので、連絡先を交換することなく迅速にやり取りできます。伝言板は発見者と保護者のみに公開されますが、事務局(自治体)側はすべての保護対象者の行方不明状況を一覧で確認できます。

外部委託費など経費を削減したい

見守りシステムなど業務委託をした場合、システム導入費や利用料、コールセンターの設置費用など、想定外の費用が発生する場合があります。どこシル伝言板で必要なのはQRコードのラベル(シール)購入費のみ。仲介する機関を入れず、保護者と発見者が直接やり取りをすることで、この料金体系が実現できました。

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