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導入事例-宮崎県 延岡市『どこシル伝言板®

認知症高齢者保護情報共有サービス

導入事例-宮崎県 延岡市『どこシル伝言板®

QRコードラベルの読み取りで個人情報を開示することなく、発見~保護~ご家族への引渡しまでの行程を早期解決へと導きます。認知症高齢者見守り事業に尽力されている皆様をサポートし、地域の高齢者がいるご家族に安心をもたらすサービスです。

宮崎県 延岡市

認知症の方の情報収集が進み、
ご本人とご家族への支援のきっかけにもなる

延岡市
健康福祉部 介護保険課
地域包括ケア推進係
主任主事 柴田一仁様

 延岡市では以前から『徘徊を繰り返し、警察や地域の方に何度も保護されている』、『携帯電話を身につけず外出してしまう』など、ご家族からこのような相談が寄せられていました。認知症による徘徊があった場合、これまでは警察からの身元照会(確認)があった場合やSOSネットワークでの情報が流れてきた場合に関係機関へ情報伝達をするなどの対応を行っていました。

 市内で行方不明の高齢者が数ヵ月後に亡くなった状態で発見された事案をきっかけに、認知症高齢者による徘徊に対して早急に施策を行うことになりました。認知症高齢者による徘徊の発生件数や頻度、困っている家族がどの程度いるのかなどの状況が把握できていない現状があり、利用がなくても継続的な費用が発生するサービスの導入は困難な状況でした。将来にわたっての費用対効果など、事業化する上での課題もありました。そのため、継続的な経費がかからず、見守りの仕組み全体への影響が少なく(見守りネットワークを補完する形での運用が可能)、事業の見直し等が比較的やりやすいという点から、どこシル伝言板の導入を決めました。特に、コールセンター等の委託契約を締結する必要がなく、初期購入のみでランニングコストがかからない点が導入の決め手となりました。

 導入前に比べ、「徘徊高齢者」についての情報が集まりやすくなりました。今後、どこシル伝言板の利用者に対しても「モニタリング」という形で、近況や困りごと等の聞き取りをする予定です。 延岡市では段階的に周知をしていく予定で、まだ利用者が少ない状況ではありますが、利用者が少ない段階でも、認知症の方やその家族に対する情報収集や支援のきっかけとなったことは、非常に良い効果だと感じています。

自治体データ
自治体名宮崎県延岡市
人口124,790人
65歳以上人口38,904人
高齢化率31.10%
認知症高齢者数4,793人(推計)
認知症徘徊件数
SOS徘徊ネットワークによる件数 平成28年度 3回 平成29年度 0回

その他相談を受けた件数が10件ほど
現行の認知症徘徊対策

※認知症徘徊件数は自治体で受理した件数としています
※所属、役職は2018年7月現在のものです
※掲載のデータは平成30年1月18日時点のデータです

個人情報の管理に不安がある

どこシル伝言板では詳細な個人情報を必要としません。登録時の保護対象者の設定項目は性別・年齢・身体的特徴・既往症・保護時の注意事項等とニックネームのみです。個人情報の取得と管理の必要がなく、外部への個人情報の提供もないため漏洩の危険がありません。連絡のためのメールアドレスは3名分登録できますが、発見者には開示されません。

時間外のケースに対応しきれない

土日祝日や夜間に捜索願が出された場合の対応の遅れが深刻な問題へと発展しています。行方不明はいつ発生するかわからないので、どのような場合にも対応できるよう、普段からの備えが必要。どこシル伝言板は情報を仲介する機関などが存在せず、発見者にQRコードを読み取ってもらえれば、伝言板サイトを通じて直接保護者に連絡が入るので、24時間365日いつでも保護対象者を迎えにいくことができます。

やり取りに時間がかかる

発見→身元確認→連絡等に時間がかかり、保護対象者に多くのストレスを与えているのが現状です。どこシル伝言板では保護者と発見者間は、伝言板サイトにてチャット形式で直接行われるので、連絡先を交換することなく迅速にやり取りできます。伝言板は発見者と保護者のみに公開されますが、事務局(自治体)側はすべての保護対象者の行方不明状況を一覧で確認できます。

外部委託費など経費を削減したい

見守りシステムなど業務委託をした場合、システム導入費や利用料、コールセンターの設置費用など、想定外の費用が発生する場合があります。どこシル伝言板で必要なのはQRコードのラベル(シール)購入費のみ。仲介する機関を入れず、保護者と発見者が直接やり取りをすることで、この料金体系が実現できました。

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